一宮寺の歴史・由来
創建は、わが国に仏教が伝来して約160年後という歴史を誇ります。開基は、奈良仏教の興隆の礎を築いた義淵僧正で、当時は大宝院と呼ばれ、南都仏教の一つ法相宗の普及をはじめ、行基菩薩、良弁僧正らを輩出。和同年間、諸国に一宮寺が建立の際、行基菩薩が堂宇を修復し、神毫山一宮寺に改名されました。また大同年間、弘法大師が訪れ約106cmの”聖観音” 聖観世音菩薩を彫造し、伽藍の再興にあたり、この時に真言宗に改宗されました。
この寺も同じく、天正の兵火により灰燼に帰しましたが、中興の祖とされる宥勢大徳によって再興されました。また江戸時代に高松藩主により田村神社の別当を解かれました。神仏分離の200年も前の出来事です。
四国お遍路83番札所「一宮寺」に来ています。
学校とか住宅とかがある通り沿いに駐車場があります。全然山の中じゃないですね。
駐車場から裏のほうにある田んぼの中の道路を歩いて突き当りまで行きます。
門をくぐり抜けると正面に本堂、左に鐘、右に納経所があります。
この寺の本堂左手には薬師如来が祀られる小さな祠があります。これは「地獄の釜」と呼ばれ、祠に頭を入れると境地が開けるという言い伝えがあります。
頭を突っ込むと地獄の釜のフタが開かれて深淵をのぞき込む事ができる。
一方、悪いことをしていると頭が抜けなくなると言われます。昔、近所で暮らす意地の悪いおタネばあさんは、「そんなことはない、試してみよう」を頭に入れると、扉が閉まり、ゴーという地獄の釜の音が聞こえ頭は抜けなくなりました。怖くなったおタネさんは、今までの悪事を謝りました。すると頭はすっと抜けました。それからおタネさんは心を入れ替え、親切になったそうです。
ということで頭を突っ込んでみましたが、僕の頭が大きいので、そもそも頭が入りませんでした。
残念です。
ごーん。
いつもは閉まっているお堂ですが一カ月に一度くらい扉をあけるそうです。
お祈りしておきましょう。
以上、83番札所「一宮寺」でした。またね!