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僕はいま、第11番札所「藤井寺」に来ています。
大師は42歳の厄年に当たり、自らの厄難を祓い、衆生の安寧を願って薬師如来像を彫造して、堂宇を建立した。その地からおよそ200メートル上の8畳岩に、金剛不壊といわれる堅固な護摩壇を築いて、一七日間の修法をされた。その堂宇の前に5色の藤を植えたという由緒から、金剛山藤井寺と称されるようになった。
という由来があるのでこのお寺は厄除けに効果があると言われています。
厄除け寺ですね。
門の周辺には朽ち果てた休憩所のような施設があります。
「寂れてるなあ。」
1番の寺とは違うというか、ここのお寺は山のてっぺんの方にあって歩いてくる人が脱落するポイントなので人が来なくなる場所のようです。
遍路ころがしと呼ばれていますね。
千社札とはこういう門に貼られている何かの名前が書かれた札の事です。
あれ、貼るなって書いてあるのに貼り付けられている。
「貼るなよ!」
門の隣に鐘がありましたが、紐がないので鐘を突けませんでした。
そして誰かの像が建っていますが、頭が木に覆われていて見えません。
シュールだなあ。
というかこれは誰なんだろうか?弘法大師じゃないんだが?
まあいいや。
ちょっとした階段をのぼると、正面に本堂・右に大師堂・右手前に納経所・左に地蔵がありました。
けっこう団体さんがいますね。
バスツアーとかの人のようです。
ビワという三味線とかギターみたいな弦楽器を広げた女性のおへんろさんがいるので話しかけてみましょう。
ツカ「こんにちは。それはなんですか?」
「ビワです。ついさっきまで歌を奉納していました。」
ツカ「そうなんですね。」
「はーい。」
ツカ「ありがとうございました。」
たまにシャンシャンとかポクポクとかの楽器を鳴らす人もいますが、ビワを鳴らしながらお経を読む人は初めて見たな。
そして大師堂でロウソク・お線香・お経・お賽銭・収め札をします。
裏の山にはミニ88巡りというサブクエストができるハイキングコースがありました。
深い山にあるお寺だからこういうコースがあるんですね。
ここの御朱印を書いてくれる人はどうみてもお坊さんでした。
ほかのところの納経所はパートのおばちゃんとかだったのでちょっとパートの習字の先生かもしれないので、
本当におぼうさんなのかどうか聞いてみましょう。
ツカ「お坊さんですか?」
「お坊さんじゃなかったら何にみえよる?」
ツカ「ここに来るまで、おばちゃんばっかりだったから。」
「ああ。うんうん。住職は書かないね。おばちゃんをパートで雇って遊んどるよ。」
ツカ「ほえ。そうなんですか。」
「でも10番さんとこのおばちゃんは92歳で住職だよ。もう70年くらいずっと御朱印書き続けてる。最長年!」
ツカ「なるほど、ありがとうございました。」
「どうも。」
やっぱり納経所のおばちゃんはパートの人が多いんだね。