名 前:尻焼温泉
場 所:群馬県吾妻郡中之条町入山
https://goo.gl/maps/oMjQsTdcjjn
入浴料:無料
トイレ:あり
駐 車:あり
脱衣所:あり
浴 槽:川・浴槽1
時 間:24時間(冬季閉鎖)
温 度:川による
備 考:
こんにちは宇崎ツカです。
僕はいま、群馬県にある尻焼温泉に来ています。
尻焼温泉とは、長笹沢川をせきとめて作った巨大露天風呂です。
川の底からプクプクと温泉が沸くと、川の大きな石が温まるので、
その石にケツを当てて痔を治したという伝説があるので、尻焼温泉と言われるようになったそうですよ。
まさに尻が焼けるという意味でのネーミングですね。
ちなみに僕は痔持ちぃーだもんで尻を焼いてきますね。
「わりと広い駐車場だね。」
道路を走っていると尻焼温泉駐車場はここです、みたいな感じの看板があったので川沿いの空き地に来ました。
だだっ広い空き地が川の横にありました。
かなりの山奥に来た感じがしますね、もう少し奥に進むと道路が行き止まりのような感じになります。
「水だ。湧き水がずっと流れまくってる。」
そこには突然、何の脈絡もなく台所のシンクが生えていました。
そして洗面器がかたわらに置いてあり、水道からは湧き水が絶え間なくゴボゴボと出ています。
野外台所というか洗い場のようなそれの隣には階段があり、駐車場からは一度階段を昇って道路に戻る必要があるみたいですね。
では、階段を昇りましょう。
「なんだあれ?こんなところに小屋がある、そして畑もある。」
川の上の土手らへんにハンドメイドで作ったような大きな小屋と、
自分で開拓したような段々になっている畑がありました。
ナス、トウモロコシ、キュウリなどの夏野菜がたくさん実っていて、
おおきな丸い貯水タンクのようなものまで設置してあります。
かなりの生活感があるけど、ここって冬は雪に埋もれて身動き取れないと思うんだけど、
冬とかいったいどうやって生活していくんだろうなあ。
と、思いつつ奥へ向かって歩きます。
「尻焼温泉、河原野天風呂、この先200メートル。」
道路に出るとすぐに尻焼温泉の看板がありました。
道路の下にはおおきな旅館が広がっています。
このあたりには3~4件くらいの旅館があるみたいですね。
かなり歩くのかと気合入れていましたがたいして歩かないのでほっとしています。
「なんか川の石が赤っぽくなってるね。」
ちょうど橋があったので橋の真ん中から川の上流を写真に撮りました。
とても綺麗な川ですが石の色が錆びたような色になっています。
あの奥に温泉があるような気がしますが、ここからではよく見えませんね。
「トイレだ。しかもウォシュレットの簡易水洗。」
橋をわたりきった正面に公衆トイレがありました。
中に入るとウォシュレットがついています。
こんな山の奥のトイレだからやばいトイレだろうと思っていましたがかなり清潔ですね。
温泉にはいってもよおしたらここに駆け込めばなんとかなりますな。
「川風呂←入り口」
なんともまあわかりやすいというか、そのまんまのセンスある看板です。
こういう素朴な味のある看板けっこう好みですね。
看板の先には草の茂みに土手から降りる階段がありました。
どうやらここの階段から川に降りて温泉まで向かうような感じになっています。
「だんだん石が赤くなってきたね。」
川沿いの狭い道を歩くと、川の中にある大きな石の色が変わってきたのがわかります。
そうそろそろ温泉だろうなあ。
そこには掘っ立て小屋がありました。
間違いない、この小屋の向かい側に広がる大きな川が尻焼温泉のようです。
川からもくもくと湯気が出ているのでけっこう温かいんだろうなってわかります。
卵の腐ったような匂いはしませんね、どちらかというと大自然の水辺の匂いというか、藻とかそっち系の匂いがします。
けっこう大きなトカゲが歩いていました。大自然だなあ。
「おおう?内湯?川じゃないお風呂がある。」
小屋の中には綺麗に掃除されたお風呂がありました。
このお風呂からは大自然系の川の匂いや藻などの匂いがしません。
そしてそのお風呂を囲むように作られた掘っ立て小屋の内側に棚のようなものが作られていて、
その棚にカゴが置いてあります。
カゴの中に脱いだ服などをいれておくようで、これが脱衣所のような感じになっています。
壁には時計がついていて、かけ湯してね、のような注意事項が書かれています。
「熱い!うああぅやっぱ熱い!」
内風呂のような掘っ立て小屋にあるお風呂に入ってみたところ、
あまりにも熱くて数秒間くらいでギブアップです。
冬にくらばちょうどよい感じだと思いますが、今の季節では熱くてちょっと我慢できませんね。
あまりにも熱いので計ってみると約50度ありました。
マジかよ50度じゃあ熱いよね。
雪で冷やさないとダメなレベルだ。
「気を取り直して川のほうの温泉に入ろうぜ!ヒャッハー!お湯だー」
ちょうどいい暖かさでかなり深いですね。
少し藻の匂いがして、川底の石に藻が生えていて足で踏むとニュルっと藻で滑ります。
川の上をアメンボがたくさん泳いでいて、暖かい湯気がうっすらとモクモクしているように見えます。
川の水というかお湯はとても澄んでいて川底までくっきりと見る事が出来ます。
魚は泳いでないみたいです。
川の淵のあまり流れが無いところにはオタマジャクシがものすごくたくさんうごめいていましたが、
端っこには行かないのでたいして関係ないですね。
だが楽しい。
物凄く広い川で泳いで向こう側まで行くのにけっこう疲れました。
大自然を感じながら半端じゃないくらいの広さがある温泉はとても心がはしゃぎますよ。
心も体も大解放でかなり嬉しいですね。
「ごぼっ・・・ぶはっ・・・深いっ!」
突然に2メートルくらいの深いところがあって、がっつり沈んでしまった!
なんだ?こんなところに落とし穴か!?と思った。
泳ぎは得意だけど、泳ごうと思っていない時に突然深くなるとあせるよね。
何かに足をひっぱられた訳ではなく、単に川底の藻で滑ってこけたら深かっただけです。
「!・・・ヘビだ!」
もがもがともがいていたら、そのもがきっぷりを見かねたヘビが逃げていきました。
水面を上手にニョロニョロと泳いで反対側の岩陰に隠れてしまいました。
こっち側の奥のほうにオタマジャクシの群れがいたので、
そのオタマジャクシを食べていたヘビが食事の邪魔をされて不機嫌そうにこっちを見ています。
「すごいこっち見てるね。」
「それにしても水が透き通ってるなあ。いいなあ、ここ。」
バシャバシャと温かい川をひとしきり堪能して川風呂温泉からあがります。
いやあ、この大自然っぷりすごく良いですね。
虫とかヘビとかけっこういますけど、それもまた楽しさのうちなので、
いちど来てみる事をオススメしますよ。
痔が良くなるし!