日本, 〒796-0421 愛媛県西宇和郡伊方町九町3−40-3
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こんにちは宇崎ツカです。
ここには3つの原子力発電所があって、
1号機は40年かけて廃炉にしているところです。
2号機は点検中。
3号機はプルサーマル稼働中です。
原子炉って廃炉にするのに40年もかかるんですね。
原子力発電所には原発電力館という安全な原子力PR館というものが必ずあります。
ここの原発電力館は道の駅にもなっていて、原子炉を眺めながら休憩と食事ができて、新鮮な果物や食品やおみやげが買えます。
原子炉を見ながらくつろげる場所だからか?かなり人気なスポットで駐車場は満車で子供からお年寄りまで人だらけですね。
ここの海でとれたじゃこを使った伊方じゃこてんはとても美味しいと評判で人々が集まって夢中で食べています。
僕も食べましたが確かに美味しいですね。
表示が正確なら、放射線量は年間1.0までへいきという事になっているのでたいした事はないですね。表示が正確ならだけどな。君がこのパネルを作るとして1.0以上の数値が表示されるように作るかね?そういう事。
現在稼働中の3号機はウランとプルトニウムを燃料として燃やしています。
基本的に原発はウランを燃やして、熱とプルトニウムの混ざったゴミができます。
プルトニウムは核爆弾みたいなもので、日本は余計なプルトニウムは持たないと世界に発表していますね。
原発はプルトニウムを作り続けます。
そこでプルトニウムを燃料とした高速増殖炉もんじゅを作ったが、大失敗。
やばい、なんとかしてプルトニウムを消費しないといかん。
普通の原子炉にちょっとづつ混ぜて燃やしちゃおうぜ!
という事でプルトニウムを混ぜてもう一度、超高熱で燃やすプルサーマル原発の出番です。
それが、伊方原発3号機。
ちなみにプルトニウムの毒性はウランの毒性の20万倍。
通常の原発でできた核ゴミは青森県六ケ所村でプルトニウムを抽出して、プルトニウム以外の残った核廃棄物は50年保管したあとどっかに埋めます。どこに埋めるかは40年経っても決まりませんし、ずっと決まることは無いでしょう。
隣の国では離島の住民に缶詰工場を作ると言って住民を説得して核廃棄物の詰まったドラム缶を捨てました、確かに缶詰と言えば、そりゃあ缶詰だけどね。
そして、伊方原発3号機はその六ケ所村で抽出されたプルトニウムを使ったもので、使い終わった核ゴミはリサイクルできません。
プルサーマル核廃棄物は400年保管しないと捨てられません。
伊方原発には動かせない核廃棄物が既に10トン以上あります。
核廃棄物の問題はまだあと400年も猶予があるので、未来の人がなんとかしてくれるそうですよ。
未来の人ってのは生まれる前から大変だな。
奥に行くと水槽?のような部屋に魚がたくさん泳いでいましたが、映像でした。
子供がたくさんいてはしゃいでいます。未来の人、か。
この子供達は国から薬が配布されていて安全です。
国の原子力災害対策指針に基づき、伊方町では伊方原発から半径5kmの範囲に住む町民約5300人(3歳以上)への安定ヨウ素剤の配布を進めている。2014年8月から集会場などでの配布が始まり、医師などが使用方法などを説明した上で町民に渡している。
大量にヨウ素を摂取した場合は、甲状腺にヨウ素が蓄積され、それ以後にさらにヨウ素を摂取しても、その大半が血中から尿中に排出され、甲状腺に蓄積されないことが知られている。 それを応用したのが、放射線障害予防のための「安定ヨウ素剤」の処方である。
非放射性ヨウ素製剤である「安定ヨウ素剤」を予防的に内服して甲状腺内のヨウ素を安定同位体で満たしておくと、以後のヨウ素の取り込みが阻害されることで、放射線障害の予防が可能である。この効果は本剤の服用から1日程度持続し、後から取り込まれた「過剰な」ヨウ素は速やかに尿中に排出される。
よくドラマやアニメで見るようなフィクションにこういう研究所チックなところで治療を受ける子供の話とかシュロロロロロとかがあるけど、あまりにもフィクションにそっくりな部屋で衝撃を受けた。
何もない真っ白な部屋を真っ暗にしてプロジェクターで幻の水族館なんて、ファンタジー小説でもなかなか考えつかない。さらにそこで子供がはしゃいでるとかも想像を超えていて頭がまわらないな。
そして、もう既に10トンを超えるプルサーマルの超熱い猛毒の核廃棄物が伊方から400年間動かせないので、廃炉にしても稼働するにしても、そこにある核廃棄物はなくならないし捨てられないし動かせない、もうどうにもならない現状で、今のところ事故っていう事故も発表されてないし、正直あきらめてるのかも。
あきらめるって言い方もおかしいな、あきらめなくても、あきらめても、もう既にたくさんある核廃棄物が無くなる事はないんだから、考えるだけ無駄といったところですね。
すでに生まれる前から原発があるっていう時代で、原発の電力館の中で子供が遊んで育って、原発がそこにあるのがあたりまえであり、なんというか、そういうものであり、事象というか、もう誰にもどうにもできない事で、太陽がのぼる事と同じような感覚。
原発の不安とかっていうのも台風とか雷とか地震とかの天災に対する畏れみたいな感覚のようです。
新しい原発を作る時は反対運動とかあるけど、原発の関連施設で育った子供達は反対運動なんてしないし、親兄弟が原発関連施設で働いてるからね、長期計画で数十年かけて原発に文句を言わない感覚を持った人間を作り上げたのは凄い事だと思うよ。
まあでも、本当にイスカンダル星人みたいな人がコスモクリーナーDを開発して全部解決してくれるかもしれないしな。(宇宙戦艦ヤマトという物語に出てくる放射能除去装置がコスモクリーナーDと言う。ちなみに、コスモクリーナーという空気洗浄機を開発した宗教団体があるが、放射能は除去できない。)
伊方原発の廃炉作業中の1号機の話だけど、
原子力規制委員会は31日(2016年8月)、廃炉となる四国電力・伊方原発1号機から出る放射性廃棄物のなかでも、制御棒など比較的放射能レベルが高いもの(L1)の扱いを決めた。地震や火山の影響を受けにくい場所を選び、70メートルより深い地中に埋めて、電力会社が300~400年間管理する。そのあとは国が引き継いで、10万年間掘削を制限するという。
っていう事らしいし。
要するに伊方の地下に10万年間ずっと超高レベル核廃棄物を埋めるって事ですよ。10万年な。
400年前って江戸時代初期だし、10万年って氷河期になる前らへん?でネアンデルタール人の頃です。
そりゃあまあね、10万年も未来の人ならなんとかしてくれるんじゃないかなって思うよね。
核廃棄物問題も先延ばしになっているけれど、10万年の計画のうちのたったの40年程度しかのばしてない、って感覚なのだ。
原発が無くなってもすでにある核廃棄物は10万年間無くならない。
僕も原子炉を眺めながら伊方のみかんを食べてみました。愛媛のみかんはおいしいです。