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【無料温泉無料キャンプ場道の駅マップ】
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こんにちは宇崎ツカです。
僕はいま、草津温泉から北西に車で移動して国際スキー場とかある山のふもとにいます。
このふもとからスキー場とゴルフ場を超えて山歩きと川を遡った場所にあるという、
香草温泉という野湯があるという噂を聞きましてね。
山を越えて温泉に入ってみようと思います。
それでは行きましょうか。
「あった、これかな?なんか山の道路の脇に突然現れた道があるね。」
草津温泉からスキー場のある山を通り過ぎて、
ゴルフ場がある山の手前の道路に、ゴルフ場のコースの脇を通るような登山道がありました。
駐車場はここには無いので、草津温泉らへんの駐車場に停めて歩いてきました。
「なんか登山道の入り口についただけで結構歩いたような気がするなあ・・・」
と、ぼやいてみましたがこれから約6キロくらいの山道をひたすら歩きますんで、
準備運動としてはちょうど良い感じになっていました。
「ほんとこの入り口ってゴルフ場の作業用車両が入るような通路だよね。」
ちょっとした白い柱が建っていて、その奥には草むらに埋まっている登山道コースの看板がありました。
だいたいこういう木でできた看板は風化して文字が読めなくなっているというのがパターンなんですよ。
まあでも隣にはっきりした看板があったので、読める方を見ておきましょう。
芳が平へ続く登山道と書いてあります。
入り口はここであっていましたね。
良かった、入り口がどこなのかで迷って1日終わるとか普通にありえるからな。
点線のコースを行きます。
「アリのトワタリと言う名の狭い道」を通って「長英坂」を右折、
「滝の見える高台」を超えて「常布の滝」方面へ向かい、
途中で登山道から逸れて橋をおりて、川をさかのぼり、お湯が出ている「香草温泉」を目指します。
「最初はゴルフコースの脇を歩くだけだし楽勝だね。」
木製の綺麗な階段をのしのし登っていきます。
階段をのぼりきると、なだらかな坂道がひたすら真っすぐに続いていました。
この道の右側がゴルフコースになります。そして左側は谷ですね。
それにしてもゴルフって、ひたすら炎天下の山を歩くスポーツでな。
いちどコースまわったことあるけど、ぶっちゃけキツイよな。
かなり頑張って打ってもたいして飛ばないし遮る木陰も無くひたすら炎天下の山中を移動するという苦行。
何が面白いのかわからないまま、ジリジリと焦げる皮膚。
僕は日焼けすると皮膚が痒くなるので、本当にきつかったよ。
どうせ炎天下でスポーツするならやっぱり水泳だよな。
冷たくて気持ちいいし、余計な音がしないし、デブでも浮く。
とか、そんな事を考えながらひたすら登り続けた。
「なんだ?この黄色い旗みたいの、よく見たら点々と続いてるけど?」
木の枝にくくりつけられた黄色い旗のようなものが、道沿いにずっと続いている。
「あ、これはもしかして目印かな?」
草津温泉は雪が降るからね、山道が雪で埋まると、登山道なのか道じゃないのかがよくわからなくなるのね。
いやほんとに、方向音痴とかそういった感覚的なものではなく、
ガチで谷のほうに進んでしまって滑落とかあるのね、雪の深い冬の山ってかなりハードだから。
そんなときに雪に埋まらない、こういった枝にぶらさがっている旗を目指して歩けるのはとてもありがたい事ですよ。
といっても、ゴルフの人がつけたものみたいだからゴルフコースを超えたらこの旗なくなっちゃったけどな。
「看板があるね。」
草津1キロ、方が平はもっと先。
そんな感じの事が書いてあります。
「うわ!けっこう歩いたきがするんだけど、草津温泉から、まだたったの1キロしか歩いて無いのかよ!」
山の中の坂道って結構時間かかるよなあ。
まあそんな感じでどんどん歩いていきますか。
「!?なんだこれ?」
ひたすら続くなだらかな坂道の途中にふと開けた場所があり、
そこに何かを感じました。
よく見ると黒い石のようなものがあります。
近づくと「おそまつくん」に出てくる「ちび太」が手に持っている「おでん串」のような形をした黒い石があり、なにがしかを封印しているようです。
石の周りには5円玉がばらまいてあり、その硬貨が真っ黒に錆びていました。
「これは・・・硫化水素?」
どうやらこの地面には「穴」のようなものが開いていて、その穴を塞ぐように丸い石がはめ込まれていて、
その丸い石の上に屋根のような三角形の屋根の石が置いてあるといったところですね。
それにしてもみごとに硬貨が錆びているなあ。
まあそういう名前なんだろうと思いながら先に進むと、道が細くなっていました。
なるほどねえ、だから蟻の塔渡りなのか。
右も左も深い谷でとても細い道が続いていました。
でもガードレールがついているから余裕だよな、と思っていたら、
ガードレールがかなりぐらついていまにも取れそうでした。
そして昨日の雨のせいか酸性の温泉の湯気や硫化水素のせいなのか、足元の土がフカフカのグズグズです。
この時に、かなりぞっとしましたね。
「うわ、がけ崩れしてるじゃん、これ。」
そこにはガードレールごと崩壊している登山道があり、
通れる道が半分(だいたい60センチ)くらいになっていました。
「マジかよ。これとおれんの?」
ほそいか、ほそくないかで言えば、この程度の登山道なんざいくらでもあるから、たいした道の細さではないんですけれども、
がけ崩れで半壊している通路を通るのは、かなりブルっちゃうよね。
とはいえ通れないというわけでもないので、ゆっくり通りました。
さらにどんどん進むと長靴が木に刺さっていました。
「なんだこれ?モズの早贄的なグンマー民族の儀式か?」
ちょっと意味がわからない。
突然、槍を持った原住民が襲い掛かってきたら困るので吹き矢を警戒しながら進む事にする。
「この先危険、立入禁止」
この先危険。という警告とともにバリケードで囲ってある道がありました。
間違いない。
この先に幻の原住民であるグンマー民族の集落があるのだ。
草が生えていない通路が山の奥に向かって続いているのが見える。
誰かがこの道を行き来しているという証拠だな。
立入禁止と書いておきながら、何者かがこの道を行き来しているという矛盾。
これは、グンマー民族の生体を調査するには絶好のチャンスである。
だが、今回の調査はグンマー民族の調査ではなく、野湯の調査でここに来ているんだよね。
という事で、今回の調査はこの先の危険地域には侵入せず、方が平の方へ進もうと思います。
「道の真ん中がえぐれてる。」
こりゃまたすごい道路だね。
完全に車両は通れないかな?冬で雪が積もって固まれば通れないことも無いけれども、
めちゃくちゃ道路が荒れています。
「常布の滝、落差70m」
なんだこの落差70mって?ちょっと意味がよくわかりませんが、
この奥に滝があると書いてありますね。
せっかくだから滝を見ておきましょうか。
「遠くに滝が見える!」
そこには360度を山に囲まれた崖から滝が落ちているシーンがありました。
「うお、これは絶景ですね。」
なかなか、こんな風に山に囲まれた滝という状況を見る事はできないので見入ってしまいました。
看板に落差70mと書いてあったのは滝の事だったようですね。
ちょっと滝を見て休憩してから先に進みましょうか。
「滝へのコースはがけ崩れで通行できません。」
ロープが張り巡らされた通路がありました。
滝の下に湧く温泉というものがあるんですが、どうやら滝つぼの温泉には行けないようです。
残念ですが、諦めて先に進みましょうか。
「草津からやっと3キロ歩いたよー。」
看板には草津から3,3キロだよ、って書いてありました。
ようするにここが半分地点で真ん中です。
「よーし4キロ歩いたよ。」
看板には一本松と書いてありました。
どうやらこの近くに川に降りられる場所があるので慎重に見つけながら進みます。
「あった、この橋だ!」
いやあけっこう遠かったなあ、この橋から飛び降りて川にはいって、さかのぼったところに温泉があります。
が、なんと、大雨、洪水、雷、注意報が出てしまいました。
「大雨で川をさかのぼるなんて、正直無理だし。」
ぶっちゃけ、そこまでの体力というか、自然の力にあらがえるものを持ってないな。
もう、すぐそこまで分厚い雲と霧がせまってる。
これは、行くか、戻るかをはやめに決めないと動けなくなってひどい事になる。
山道なら突っ込むところだけど、さすがに大雨で川の遡上は経験が無い。
「ここは戻りますか。」
あと1時間くらいでたどり着けるはずなんだけど、まあ仕方がないか。
残念だなあ。
という事で大雨と雷でひどい事になる前に戻りましょうか。
というかかなり暗くなってきた、というかこれは霧か。
なんか、この霧って硫化水素でもまじってんのかな?微妙に気分が悪い。
たしか白根山の噴火活動が活発になってるから夜は峠越えの車道を封鎖しているって話だけど、
このもやって何か噴火の成分もまじってるような?気がする。
山の空気は吸い込めば気分が良くなるもんなんだけど、それが無い。
そしてけっこうな雨が降ってきたので雨具を装備して戻りました。
まあ、今回はたどり着けませんでしたが、もう少しのところまでは行けました。
がけ崩れがひどい場所が一か所あるので、数年後は崩れて通れなくなっている可能性もありますね。
以上、群馬県にある香草温泉レポートでした。またね。
そのあと日にちを改めてもう一度行ってきました。
今回はちゃんとたどり着くことができました。やったね!