御夢想の湯
〒377-0601 群馬県吾妻郡 中之条町四万4372−1
0279-64-2321
http://shimaonsen.org/unchiku/unchiku4.html
四万温泉の一番奥・日向見地区にある共同湯です。
四万温泉発祥伝説を伝える源泉を使っています。
夢枕にたった神霊が「四万の病を癒す霊泉を授けよう」と神託し、
目覚めると枕元に温泉がわき出していたとされています。
湯屋造りの建物は平成18年の始めに新築されました。
お風呂は男女別に分かれ、石をくりぬいた湯船がございます。
また、目の前には日向見薬師堂と日向見薬師の足湯がございます。
■ご利用時間:9時~15時
■駐車場:10台
【ユーチューブ】
【無料温泉無料キャンプ場道の駅マップ】
https://www.google.com/maps/d/u/1/edit?mid=zWOo3mhDStfg.k_dGJp1t0y20
こんにちは宇崎ツカです。
僕はいま、群馬県にある四万温泉にある無料温泉の御夢想の湯に来ています。
ここの温泉は四万温泉のネーミング発祥の伝説があります。
夢で神が「四万の病を癒す霊泉を授けよる」というような神託があって、
朝起きたら頭の下から温泉が湧き出ていた。
という伝説により、四万くらいの病気が治る温泉という意味からここらへんの温泉のことを四万温泉と呼ぶようになりました。
なんでも病気が治るお風呂に入ってリフレッシュしましょう!
「駐車場は15台くらいは停められる感じですね。」
山と山の間の細い道路を奥に進んだ温泉街の突き当りらへんに御夢想の湯がありました。
ゆっくりと車から降りてバンザイをして体を伸ばします。
「山道の運転はけっこう疲れるなあ。」
そして深呼吸をしたところ空気がとても清潔な感じがします。
きれいな空気とはよく言ったもので、山の空気により肺の中がスッキリした気分になります。
「これが御夢想の湯か。なんかすっげえ綺麗だね。」
そこには木造の新しい建物が建っていました。
天井が高くてお風呂の湯気がこもらないような設計で、
てっぺんにある窓のような隙間から湯気が外に出て行くという、
電源不要の換気扇のような仕組みが組み込んでありました。
そして、かっこいいです。
「円柱状のポストがあるね、これけっこう古いタイプのポストで最近はあまり見なくなったよな。」
お風呂の向かい側の道路には真っ赤な円柱状の昭和なポストが建っていました。
「これは水道水です。持ち出しても温泉水にはなりませんよ。」
ポストの隣には普通の水道がありました。
温泉水と間違ってペットボトルに汲んでいく人がいるようです。
なかなか味のある文章だね。
「足湯調整中。」
屋根付きの東屋の下にはブルーシートを被せた足湯がありました。
丸太をぶつ切りにしたような木の椅子が5個ありますが、
足湯は調整中でお湯が張られていませんでした。残念。
御夢想の湯の周囲にあるものはこのくらいかな?
それでは温泉に向かいましょうか。
「なんだろう?御夢想の湯の看板の下に物語のようなものが書いてある。」
延暦年間(782~806)に源頼光の家臣で、
渡辺綱、坂田金時、卜部季武と共に四天王として勇名を轟かせた日向守碓氷貞光が、
越後から上野国に越えるときにこの四万の地に訪れて、
山のたたずまいや谷川の響きに心を澄まし、夜もすがら読経をした。
夜半の頃、どこからともなく童子があらわれていうのに、
『汝が読経の誠心に感じて四万「よんまん」の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり。』
夢うつつにこの神託を聞いた貞光は、覚めて後に湧出する温泉を見つけた。
この事に感じた貞光は、一宇の堂を建立して自らの守本尊の薬師如来を安置し、日向守貞光寺薬師瑠璃如来と号し、
温泉は「御夢想の湯」と呼び、神託にちなんでこの地を四万「しま」の郷と名付けたという。
なるほど、そんな伝説があるんですね。
「あなたの善意はこの湯の管理に役立ってます。」
左の男湯のドアを開けて中にはいると神棚というかオフダが祭ってありました。
いまいち意味がよくわからなくて通り過ぎてしまいそうになりますが、
この神棚の中央に貼ってあるオフダの下に隙間のようなものがある。
この隙間にお賽銭を入れてね♪という事らしいので気持ちを入れておいた。
「トイレすごい綺麗。」
入り口から入って左側に洗面所とトイレがありました。
とても綺麗なトイレですね。
「わーい!お風呂だ!」
階段で下に降りてお風呂に入るようになっていて、階段の一番上に服を入れる棚が壁にくっついています。
お風呂は石造りの黒い浴槽でだいたい二人はいったらいっぱいになりそうな大きさですね。
「天井がとても高いです。」
湯気がうまく外に出ていくタイプの天井ですね、換気扇がなくても自然に換気できています。
木造でとてもかっこいいですね。
さっそく服を脱いで温泉を楽しみましょう。
「イスとオケがありますが数が少ないので、そんなに人数が入らないような設定になっているようです。」
まあ、浴槽が小さいので人がたくさん来てもたいして入れないと思いますがね。
石鹸やシャンプーはありません。
まずはかけ湯をしてざっと体を拭いて汗をおとします。
「ひゃはー♪温度がちょうどよいなー。」
四万の病気が治るといわれている温泉にドップリ浸かります。
匂い無し、無色透明のさらりとした温泉で、なんかすごいさっぱりしてる。
窓の外には川が流れていて、せせらぎの音がとてもすがすがしいです。
新緑が鮮やかに風に揺られていて良い気分になりますよ。
「はー、ちょうどいいです。」
たいして熱くもなくそんなにぬるくもなく、長湯するにはちょうど良い感じのお風呂ですね。
これが伝説の温泉か。
シチュエーション的なものが良いのか精神的なものも回復していくような気分になりますね。
あまり長湯してしまうと夜になってしまうので、そこそこのぼせる前にお風呂からあがりました。
近くの薬師堂というお堂に行ってひとまわりしたあとに移動しました。