大杉谷
〒519-2634 三重県多気郡大台町大杉
【ユーチューブ】
こんにちは宇崎ツカです。
僕は今、三重県にある日本三大渓谷の大杉谷に来ています。
大杉谷とは近畿の秘境です。
ずっと谷で、谷そのものが広いので奥に行こうが手前であろうが大杉谷です。
そして富士山みたいに5合目のショップとか大きな駐車場があるのかな?と思っていましたが、
そんなものは無くて、ちょっとしたそば、うどん屋がある程度の場所がある程度。
さらにそこから車が1台ぎりぎり通れる落石だらけのガードレールすらない道を、
奥に10キロくらい行ったところが登山口の入り口になります。
登山口の入り口まで来るバスは1日1度しかきません。
つまりここまでバスで来てしまったら明日の同じ時間まで帰れません。
大杉谷では登山ルートでのたきぎ、キャンプ禁止なので山小屋まで6時間の道のりを歩ける人でないとアウトです。
(自然公園法 第8章において1年以下の懲役又は100万円未満の罰金)
非難小屋での宿泊も禁止です。
とにかくなんとかして山小屋までたどりつかないとダメというコースになっています。
僕が大杉谷の入り口に到着するとすぐに三重県警の人がチラシを渡して来ました。
山岳遭難がとても多いので軽装の人に声をかけているそうです。
去年も崖から落ちて死んでしまった人がいて危ないのでもういちど考え直してくれ。
と、言われました。
そしてそこからさらに細い道路を8キロ程度進むと、1日1度くる専用のバス停がありました。
通常はこのバスを利用して登山をするようです。
ここから少し奥に行くと突き当たりに8台ほど停められるくらいの道があって、
トイレと入山届けの妖怪ポストみたいなポストがありました。
ここに車を停めて登山口まで行くようになっています。
数人の登山者がいたので少し話してみました。
靴がしっかりしていれば、それほど危なくないようです。
逆に靴がしょぼいと滑ってとても危ない。
基本的に岩と石でコケが多いから滑るしカメラもって通れるようなところじゃないそうです。
基本的に三点支持( 岩登りの基本姿勢。 四肢のうち三肢で体を支えること。 一肢だけを自由にして次の手がかり・足場へ移動する。)
カメラみながら歩いたら即転落。
休憩ポイントはあるけど、今からいくんじゃあ、休憩してたら日が暮れるかな。
とのこと。
でまあいってみたらしょっぱなから断崖絶壁のびっしょびしょの岩場にっ鎖がついている、鎖場というルートです。
ものすごく滑るし果てしなく長い。
それだけでなく、ハチがいっぱいいる。
虫がたくさんいる。
この虫が想定外でけっこう邪魔。
やっぱりカメラをもって移動するのは無理ですね。
基本的に鎖場は鎖をもって移動しないと落ちます。
というか、これって下山するひとがいたらどうするんだろう?
20分くらい歩くと鎖場が終わってつり橋でけっこう川っぽくて安全なルートになりますがやっぱり虫がうっとおしいです。
気がつくとヤマビルが降ってきます。
しばらくハイキングを楽しむと、またごつごつした岩場になってきて、
また鎖場です。
なんかもう鎖場しか思い出せないくらいひたすら鎖だらけです。
滝もけっこうありましたが、鎖と足元しか見れません。
景色を楽しみながら歩くとか無理ですね。
そして山小屋で一泊。
けっこうなボリュームの肉料理が食べられます。
風呂に入ったらもう疲れて体が動きません。
なんというか、クライム系の筋肉の使い方をしたというか、
能天気に歩ける場所じゃないから神経使って気づかれしたというか、
泥のように寝ました。
そして下山したらもう動けないですね。
それから夕方になって道の駅マンボウでマンボウ定食を食べました。
白身魚に弾力と油をプラスしたような、
鶏肉と白身魚の中間のようなお肉でけっこう普通に食べられました。
マンボウってこんな味なんだなー。
ごちそうさまでした。