日本, 〒771-1623 徳島県阿波市市場町切幡 市場町切幡観音129
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こんにちは宇崎ツカです。
僕はいま、第10番札所「切幡寺」に来ています。
この山麓に機を織る乙女がいた。ここで修法していた弘法大師は、結願の7日目、綻びた僧衣を繕うために布切れを所望された。乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出した。大師は、この厚意にたいへん感動し、「何か望みはないか」と尋ねた。乙女は、「父は都で薬子の変に関係して島流しとなり、母は身ごもっていたが、男の子が産まれればその子も咎を受ける。どうか女の子が産まれるようにと、清水の観音様に祈願し、やがてこの地に来て産まれたのが私です」といい、「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りし、わたしも仏門に入って精進したい」と願いを告白した。
大師はつよく心を打たれ、さっそく千手観音像を彫造し、乙女を得度させて灌頂を授けた。乙女はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身した。大師は、このことを時の嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられる。得度山、灌頂院、切幡寺それぞれの名称もこうした由縁による。
門の両脇にいるムキムキ筋肉の阿吽の像が襲い掛かってきそうです。
駐車場から333段の階段をのぼるとお寺があるようですね。
「うおお、333段の階段かよ!けっこうのぼるんだねえ。」
途中の木の根っこに何かの俳句?のようなものが吊るされています。なんだろねこれ?
途中で休憩所のような小屋がありました。さらに会談は続いています。
鐘をならしますね。ゴーン♪
「お寺の鐘が良い音だなあ。心が透き通っていくよ。」
「なにこれ?」
「香炉灰の窃盗を禁ず」
「んん?線香の灰なんて持って帰る人いるのかよ?ちょっと意味わからないですね。」
では、おへんろさんに話しかけてみましょう。
ツカ「こんにちは、どちらからいらっしゃいましたか?」
「5番札所からきました。」
ツカ「徳島のかたですか?」
「( ^ω^)・・・」
ツカ「どうもどうも。」
ちょっと疲れているみたいですね。
まあ長い階段をのぼったらそりゃあ疲れるか。
では大師堂でロウソク・お線香・お経・お賽銭・収め札をします。
裏の方に仏像があるようなので行ってみましょうか。
「はたきり観音?」
おおう。これは弘法大使様が服が無いから生地ちょうだいって言ったら、
生地くれた女の人の像ですね。
ちゃんと像になっているとは思わなかったなあ。
しかも右手にハサミ、左手に布を持ってる。
では、もういちど違うおへんろさんに話しかけてみましょう。
ツカ「こんにちは。どちらからいらっしゃいましたか?」
「三重からです。」
ツカ「どうもどうも。」
三重県からもお参りにきているんですね。
奥に階段があって、上には塔があるようです。
「また階段かよ。いきますか。」
そこには木造の立派な塔がありました。
「これはまた古めかしくてどっしりとした塔だなあ。」
何か落としたおへんろさんがいたので、何か落ちましたよ、と声をかけた。
その人は落としたものを拾って歩いて行きました。
落として無くさなくてよかったよね。
さて。
次は11番札所に行きましょうか!またね。