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こんにちは宇崎ツカです。
僕はいま、群馬県にある川原湯温泉らへんにあるダムの下に来ています。
そのうち町がダムに沈むので沈む前のダムの底を見て回りましょう。
聖天様露天温泉とかが前はありましたが今はどうなっているんですかね。
「ダムができるとここが沈むんだね。」
風が吹きすさぶ大きな橋の上から川の下を見る。
細い川が流れていて、その脇を旧道が走っている。
その道路に沿って線路が通っているが、電車は通っていない。
もう使われなくなった家屋を建設業者の事務所として使っているような感じで、
ダム底の工事がすすんでいるようです。
いままで在った町の建物はすべて破壊されていて更地になっています。
廃屋がそのままダムの底に沈むわけではないんですね。
水中の町みたいなものを想像していたが、もう建物はどこにもない。
廃墟に勝手に住み着かれたらめんどくさいから建物はすべてぶっ壊してしまっているようです。
「ん?聖天様って看板がある。」
そういえばダムができる前ここらへんに聖天様露天風呂という温泉があったような?
でも、たしかダムができてもう存在していないと聞いたんだけど、
実際どうなっているんだろうか?ちょっと行ってみますか。
なんかでも昔あったばしょから移転してきているようで、
かなりの高台に鳥居があります。
こんな場所じゃあ、温泉なんて出てこないだろうな、と思いながら奥に進んでみました。
「隣にもありますね。」
さっきのが大黒天なら、きっとこっちが聖天様なんでしょう。
そもそも聖天様ってなんですかという人の為にひとことで説明すると、
ガネーシャである。
と言える。頭が像で体が人間の神様ですね。
一番効果のあるパワーは商売繁盛って感じなのかな。
でもまあ、ガネーシャの性格ってのがとんでもなく暴れまくる凶暴な性格で、
要するに祟り神で街を消し飛ばしたりしてた。
その暴れん坊をなだめる為に菩薩が女性に変装して仏教にたらしこんで暴れるなと改心させたのだ。
でも、いつまた大暴れするかわからないので菩薩がいつもいっしょにいてなだめている。
という感じ。
だもんで、願い事をするとすごい強いからだいたい叶う。
叶うんだけど、おざなりにほったらかしたりすると、大暴れされて自爆するという神様なのだ。
ガネーシャというか聖天様ってなわりと恐ろしい神様なのですよ。
そしてガネーシャの木彫りの像とかあるのを見た事があると思うんだけど、
1体だけの彫像は買うな。
たいがい2体いっしょに彫られているものが多いので絶対に対になっているものを買う事。
理由はさっきもいったとおり、なだめる者がいないと危ないからである。
とまあ、聖天様についてはだいたいこんな感じの説明でわかってもらえたかな。
「そして温泉なんてどこにもなかったな。」
いままで川沿いにあった旅館や民家はすべて川の上のほうに移転していました。
遠くに見える高台に全員すでに引っ越し済みのようでダム底には工事車両くらいしかありません。
「ぬお!?サルがいる。」
サルの群れが5匹くらい歩いていた。
僕の視線に気が付くとビクっとして山に帰っていきましたが、
こんな道路きわまで出没するんですね。
道路を歩いていると住民のおっちゃんが散歩していました。
「こんにちは宇崎ツカです、それは何ですか?」
地元のおっちゃんの手には二つの手榴弾のようなものが握られていた。
火薬が詰め込んである丸い包みに導火線がついていて、握りやすいように棒がくっついている。
「これでイノシシとかサルとかをおっぱらうんだよ。」
なるほど、話によるとダム建設で通行量が極端になくなっていて、工事車両しか通らない。
すると山からサルやイノシシが堂々と降りてくるようになって畑を荒らしていく。
サルなんてひとつの群れで20~30匹いるのがザラだから持ち歩かないと危ないらしい。
おっちゃんによると、
「ダムの下にまだ2世帯住んでいる人がいるから、そのあたりまでならダムの下にいけるよ。」
とのこと。
ちょっとダムに沈む町を見に行ってみましょうか。
「これがダムの底へ続く道か。」
たしかに大きな橋の真下をくぐりぬけて底のほうに下っている道路だ。
普通は一般人はもう入れない工事区域になっているはずなんだけれど、
まだ移転先が決まっていない家庭が2件あるので一般道が一般人に開放されている。
いけるところまで行ってみましょう。
「だんだん荒れてきたな。」
道路やガードレールに草がたくさん生えてからまってきた。
まだここに住んでいる人がいるが、移転したいんだけど、移転する場所がまだできていないというだけで、
ダムに反対しているわけではないらしい。
引っ越しはしたいんだけど、大工さんが足りなくて作れていないようだ。
まあ、そりゃあこんなうっそうとした誰もいない町なんかにいたくないだろう。
「電線が垂れ下がっていて地面にくっつきそう。」
廃線になった電車のレールのうえにダラリと垂れ下がっている電線が使われていない事を物語っている。
こんなにたるんだ電車の電線を見た事がないので正直異次元にいるような錯覚に陥った。
線路にも草が生え放題。
メンテナンスしないとこうなるんだなあ。
いつもの日常にある日本の鉄道のメンテナンスがとても行き届いているのかがわかる。
「ゴミ収集所にゴミが捨ててある。」
これは生活を感じますね。
「踏切があるけど、遮断機がもう機能していない。廃墟っぽいなあ。」
漫画とかアニメとかで廃墟のシーンとかが出てくるけれど、あくまでイメージであって、
本物ってのを僕は見た事がない。
初めて見る本物の廃墟の町にはいろいろと驚く事が多いよね。
だって道路が白い壁で封鎖されているんだぜ。
しかも白い壁が長い。エリアが断絶しているんだ。
こんなように、壁で封鎖された道路なんて戦争とか暴動とかの漫画でしか見た事がない。
リアルで見るとけっこう圧倒されるよね。
そして遮断機が黒いビニールテープでぐるぐる巻きにされていて、棒が無い。
線路をさえぎるように鉄パイプが転がっているし、とにかく電線が低く垂れ下がっていて首を吊りそうだ。
本物の廃墟というか、放置された線路ってこんな感じになるんだねえ。
「別に廃墟マニアなわけじゃないけど、異世界って感じの風景だなあ。」
これがダムの底に沈むんだねえ。
「線路の上に何かのパイプのようなものがずうっと続いている。」
なんだかわからないけれど、石とか生コンとかそういう資材を運ぶレールになっているのかなあ?
実際に住んでいる人のいる民家を見つけたけど、誰もいないようだったので移動しました。
さらに奥の方にも道が続いていましたが、草が険しくて入れません。
まあ、こんな感じなのかな。
「これ以上は進めないし、草に埋もれていて道が見えない。」
仕方がないのでここまでかな。
ちょっとした廃墟がぽつぽつとあるんだけれど、
けっこうなバリケードがあって撮影ができない。
というか草が凄くて地面が見えないので近づけないのである。
この建物とかはそのまま沈むのかもしれないな。
何軒か家のような廃墟もある。
以上。ダムに沈むリアル廃墟でした。